2005年 01月 12日
阪神大震災の想い出 その2 |
昨日からの続き・・・
電気だけが復旧し、テレビが観れる様になると、事の重大さが段々とわかってきました。線路は寸断され、高速道路は横倒しとなり、見慣れた神戸の建物が無残に押し潰されているではありませんか・・・これは夢ではないだろうか・・・何度も続く強い余震の中、そう考える事しか出来ませんでした。そうこうしている間に兄嫁さんのご家族が我家に避難してこられました。家はともかく全員無事でなによりです。しかしここで問題が発生してきました 普段3人家族の我が家に兄夫婦とその息子、そして実家のご両親と妹さんの計9人となり、住む所は確保出来たとして備蓄している食糧が全く足りません。しかもガス・水道も止まったままの状態・・・とりあえず僕は駅前のコンビニに走りました・・が時既に遅し、店内はもぬけの空状態!次の入庫など期待するだけ無駄だと思い一旦家に帰り、せめて水だけも・・・と考え、ポリタンクを車のトランクに詰めて母校の小学校へと向かいました。グランドには給水車が2台来ていて、既に長い列が出来ていました。こんな形で母校を訪れる事になるとは・・少し複雑な気分になりながらも大人になった視点で懐かしい風景を眺めていました。とりあえずその日は冷蔵庫にあるもので凌げましたが、翌日からは本格的に食料確保の為の行動にでました。しかし近所のスーパーはどこも商品の補充が出来ない状態・・・「いっそのこと大阪まで買出しに行こうか」という事になったのですが最寄の阪急・甲陽線がストップ、神戸線の夙川~西宮北口間も線路がなだれ落ちている状態で勿論不通!しかたなく甲陽園の駅前から出ている代替バスで父と2人西宮北口駅を目指しました。普段なら大した時間もかからないのですが道路が至るところで陥没したり壊れた建物で塞がれている為数倍の時間を要しようやく駅に着ました。そして今度は電車に乗って大阪梅田を目指します。西宮~尼崎辺りまではまだ倒壊した家屋が目立ちましたが、大阪市内に入ってくると地震があったのが嘘の様に思えてきました。そして阪急百貨店の地下食料品売り場に着いた途端、思わず声が出ました「食料が山の様にある・・・」当たり前の事ですが、その時は本当にそう思えたのです
明日に続く・・・
by kuzuchan1
| 2005-01-12 22:58
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